2011年11月1日火曜日

子宮蓄膿症

中高齢の女の子にみられる代表的な病気の一つに「子宮蓄膿症」という病気があります。


子宮に感染がおこり、膿がたまることにより、
①元気・食欲の低下
②嘔吐・下痢
③多飲多尿
をひきおこし、放置しておくと体中に菌の毒素がまわり、死んでしまう病気です。


ワンちゃんに多く、ネコちゃんでも時々みられます。
個人的な印象ですが、ワンちゃんは比較的発見が早く、ネコちゃんは発見が遅れることが多いと感じています。同じ子宮蓄膿症でもネコちゃんの方が症状が軽く見えることが多く、この事が関係しているかなぁと思っています。

先日、数日前より元気がなく、食事をとっていないネコちゃんが来院されました。
このネコちゃんは、子宮の中に膿がたまっているだけでなく、子宮が破れて膿がお腹の中に漏れ出ている状態でした。病気になってから少し時間が経ってしまったことが影響しているかと思われました。
治療により何とか回復してくれましたが、とても危険な状態でした。

ネコちゃんの子宮蓄膿症では、症状が病気以上に軽く見えてしまうことがあるため、ちょっとした体調の変化に気を付けてあげることが大切です。


「 気づいてにゃ~」


                                             ≪獣医師  大島≫

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